中村の考え

すべての問題は、音符のレガートに関わってる。

すべての問題は、音符のレガートに関わってる。

リズムを刻む際、その音とその次の音、つまりベースでいうと四分音符が、レガートしているイメージを持つ事が、ジャズを演奏する上で、最も大事な事だ。
レガートとはどういう事かというと、音と音が繋がっていく事だ。
アーティキュレーション記号では、スラーで表記される。
レガートすることは、スウィングとも密接に関わっている。
ジャズにおけるレガートという言葉の意味は、少しだけクラシックのそれと違う。
クラシックでは、メロディーがレガートするのだが、ジャズでは、リズムがレガートする、という言い方をする。(これは極論です。勿論、ジャズでもメロディーのレガートはあるが、問題をリズムに限定したほうが、わかりやすいと思われるから、ここではそういうことにする。)
リズムの点、一つ一つがレガートしている状態を作り出すのだ。
どうすれば、レガート出来るのかは実は説明する事は難しい。しかし打音から発生するその後の空間をどれだけ意識出来るか、にかかっている部分は大きい。
点と点を繋ぐのではなく、点から発生する、響きを繋いでいくのだ。
若い音楽家達の多くはは、音の響きを意識出来ていない。殆どのリズム楽器は、減衰楽器であるから、ポイントにしか意識がいかないのだ。
故に、ピアノでいうならば、ペダルの踏み方を勘違いしているひとは多い。
ペダルを、打音を繋げる為には極力使ってはいけない。音は可能な限り指で繋ぐものだ。
ペダルの本来の用途は、響きを繋ぐ為のものなのだ。
ベースやドラムのレガートを技術的に説明するのはぼくには難しいが、響きに意識を持つべきである事は、容易に理解出来る。
ドラムはハイハット、ベースドラム、スティックで叩く場合はシンバル、ブラシの場合はスネアという、3種類の楽器で4ビートのリズムを構築する。
この強弱と、軽重だけで、大概の事は表現出来るのだ。
ハイハットのタッチ感、バスドラムの距離、ブラシの深さだけで、大抵の音楽の緊張感を彩る事が出来る。
つまり、レガートしているだけで音楽に参加する事が出来る。ということは、音楽が混沌とした時にステイ出来るということだ。そして、ステイする事によって冷静に状況を判断出来るということだ。故に、すべての問題はレガートに関わってくるのだ。
ジャズの場合は、4ビートといわれる四分音符がそのレガートの基本として考えても差し支えないだろう。
必ずしもスイングは、強いビート感から生まれるとは限らない。
黒人の、すごいプレイヤー達のグルーブは確かに強力だが、それを模倣しなければスイング出来ない訳ではない。
それよりも、もっとさりげない、四分音符のレガートから生み出されるリズムの連なりが、スイングを学ぶ上において重要であると僕は思っている。


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  1. 2008/12/18(木) 12:39:51|
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