中村の考え

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殆どのボーカリストはステージでマナー違反を犯している

ボーカリストにもの申す

(注)これから先、ボーカリスト、と書いてあるその言葉が指す意味は、ジャズボーカリストという意味です。
ポップスや、ラテンや、ボサノバのシンガーは含みません。
何故ならば、特にボサノバやラテンのシンガーは、研究が行き届いているように思える人が多いです。
ジャズのシンガーだけ、がくんとレベルが下がります。



食事中にくちゃくちゃ音を立てて食べている人を皆さんどう思いますか??
歩きながら煙草を吸っている人をどう思いますか??
混雑した電車で、座席の横に荷物を置いている人をどう思いますか??

マナー違反だと思うでしょ?

殆どのボーカリストは、ステージでマナー違反をしています。



僕は、本当は歌の伴奏は大好きです。しかし、僕は歌の伴奏はへたくそです。
しかし、僕の伴奏をへたくそだ、と言っていいレベルのボーカリストは、日本に数人しかいません。
何故ならば、殆どのボーカリストは、「ミュージシャン」といっていいレベルに来れてないからです。

ミュージシャンは、自分の奏でる音楽で、その意味を共演者に伝えられなければなりません。
それが伝わらなかった場合、その責任は自分で負わなければなりません。
楽器を演奏する人たちはみんなそうしています。それが当然の事です。
でも、大抵のボーカリストと共演する時、その意思を懇切丁寧に「汲んであげなければ」なりません。
汲んでもらってる事を恥だと思ってるボーカリストはまだましです。
汲んでもらうのが当たり前やと思ってるボーカリストが多すぎます。

先日、割と有名なベテランのシンガーと共演した時、あなたとはエンディングの呼吸が合わないわね、と言われました。そりゃそうだろう。呼吸が無いんだから合いようが無い。
多分、今の今までその唐突な終わり方を、回りのミュージシャンに「汲んでもらい」続けて演奏活動続けてきたんだろなと思います。
ただ、僕はそのボーカリストのスピリチュアルな部分は必ずしも嫌いではないです。
むしろ好きです。
だから、破綻はしつつも演奏は楽しかったですが。
しかしエンディングが伝えられない事を、「呼吸が合わない」といわれたのには参った。
サジェスト出来てないんだよ自分が。

もし仮に、川嶋哲郎と僕がデュオでやってる時に、終われなくなったとしたら、それは川嶋哲郎のミスです。
日野皓正とやった時も、彼のミスでエンディング乱れたとき、ごめん、てゆうてたもの。

そういう責任は、「楽器界」では当たり前です。
自分の意志を相手に伝える事、は、アンサンブル上の「マナー」です。
汲んでもらってる時点でマナー違反です。
とある、尊敬するシンガーとのメールのやり取りの中で、「伴奏はしてもらうもんではない、させるもんや」という行がありました。我が意を得たりです。
一方通行の意思疎通が多すぎるのです。
また、この一方的な意思疎通(厳密には意思疎通とはいわないだろうけど)を汲んであげるピアニストの事を、日本では「歌伴の上手い」ピアニストという事になってます。
その価値観自体が非常に間違ってる。

チャカの伴奏をたまにする事がありますが、何にも弾かないもの、ぼくは。
殆どサジェストしない。
勝手に連れてってくれる。和音を押さえてるだけ。それでエンディングまで成立するのがちゃんとしたシンガ-です。

サラヴォーンは、実はたまにひっくり返りますが、バックのミュージシャンは、絶対に、絶対に合わせません。
絶対に。
くどいようやけど、絶対に、合わせません。
サラは勿論、スマートに戻ってくるけどね。




殆どのボーカリストは八分音符がひどすぎる。
ジャズミュージックにとって、八文音符のレガートは、いわば命であり、そのアーティキュレーションの美しさが、ジャズの全てといっても過言ではありません。
しかし、ほぼ全てのボーカリストは、それに対してあまりにも無頓着です。
出来てないのは100歩譲って構わない。しかし、頓着はしようよ。
僕は、マナー八分音符って呼んでるのですが、最低限、マナーのある八分を身につけて欲しい。
楽器演奏者で、一応プロとして人前に立っている人なら、誰でも守ってる、これは「マナー」です。
うちの嫁はんレベルでも守ろうとしている。

美しい八分のレガートは、ジャズの本質です。
一生かかって自分の歌い方を「追求」するものなのです。
マナーの問題では、本来は無いのです。

本来ジャズボーカリストではない伊藤大輔の八分音符は、しかしとても奇麗。
ちゃんとレガート出来ている。
だから、裏拍に強いアクセントが入るような伴奏をしても、絶対にひっくり返らない。
(まあ大輔のリズム感はちょっと天性のものもあるが。多分ドラマーになってもそこそこいい線いくでしょう。)
殆どのシンガーに同じ事をすると、確実にひっくり返るので、そういう事をしない習性が付いてしまっている自分が、とても嫌です。
自然に、ナチュラルに演奏させて下さい。




歌い過ぎ。
ジャズは基本的に歌い上げる音楽ではありません。
メロディーに歌詞を乗せる音楽がポップスだとすれば、ジャズは逆に、歌詞にメロディーを「足す」音楽です。
つまるところ、英語が出来ないと歌えないのです。だけど、英語に対しての研究がなされてないシンガーが多すぎる。
歌詞を話すところから、ベーシックなところから、一曲を作り上げていく意識を持って、ジャズに取り組んでほしい。
ジャズの場合、その先に、かっこいい「歌いあげ」が存在するのです。
品の悪い歌い上げは、聞いててきついし、共演しててきつい。

伊藤大輔と、とあるシンガーの話をしていて、その人は聞いていて不快なところが無い、と彼がいったのですが、それを聞いて僕は、「それは相当なレベルだね」といいました。
どんだけボーカリストのレベルは低いねん・・・。
不快なところが無い、というだけで、相対的に相当高いレベルになってしまうのが不思議だ。

チーボーさん(綾戸智絵)はめっちゃ歌ってるように思う人も多いかもしれないけど、実は歌詞しゃべってるだけです。
英語がネイティブにしゃべれるのかどうか、発音がとてつもなく奇麗かは僕には判別付かんが、少なくとも、彼女と英語の距離は近い!!。それをものすごく感じます。


まず最低限、この三つの事をクリアーしてくれ下さい。
そして、その上で、歌詞の意味を知ってくれ、とか、伴奏するなら英語を知ってほしいとか、他にも歌の、伴奏が歌とかぶるだとか、その他諸々歌伴の作法をぼくに指摘してください。
これらを、もしチャカに指摘されたとしたら聞く気がするが、何にも出来てない人に言われたら、その前に自己責任取れるようになってからステージ上がってね、と言いたくなる。
歌詞を、聞く側が意味知らないと伝えられない事が、そもそも間違ってる。
意味解らんお客さんにも、それを伝えられるのがシンガーの仕事というものです。
その上で、お互いに、より高みを目指すために歌詞の意味を知って、というのなら話は解る。


これらをクリアー出来ていると、自信を持っていえるシンガーは、どうぞ名乗り出て下さい。
僕は、喜んで伴奏して差し上げます。
本質的には、歌の伴奏は好きなのですから。

え?こんな言い方されたら自信をもって名乗り出られないって??

そう思ったあなたはステージに立つ資格の無い人です。

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  1. 2007/03/26(月) 10:30:01|
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コメント

Re: なるほど・・・

寺沢さん。
解ってないというならば、どう解ってないのか、多分とかでない言い方でコメント出来ませんか??
どんな生き方してきてるのかよくわかりますよ。なんも自分の力では考えられないんだろうね。


> あんたはわかってないわ。
> なあんもわかってないわ。
> あんたのやってんのはジャズではないよ多分。
>
> 遊べてないのは他人のせいじゃなく、あなた自身の器量をあなた自身が制限してるせいだよ。
>
> 滝に打たれて来なさい。
  1. 2014/04/19(土) 14:06:16 |
  2. URL |
  3. 中村 真 #-
  4. [ 編集]

なるほど・・・

あんたはわかってないわ。
なあんもわかってないわ。
あんたのやってんのはジャズではないよ多分。

遊べてないのは他人のせいじゃなく、あなた自身の器量をあなた自身が制限してるせいだよ。

滝に打たれて来なさい。
  1. 2014/04/17(木) 02:20:59 |
  2. URL |
  3. 寺沢秀一 #f6cPrXIQ
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2012/02/12(日) 04:58:27 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

はじめてコメントします。

たまたま迷い込んだら興味ある記事だったのであれこれ読ませてもらいました。ヴォーカリストに関する気持ちは私も中村さんと同じかも。
私が思うに、ヴォーカリストを歌手と言い直して良ければ、世の中にはミュージシャンである歌手とミュージシャンではない歌手がいるようです。
TV見ても(中村さんはTV見ないんでしたっけ。)歌っている歌手はほとんどミュージシャンではないですね。(勿論、ジャンルを問わずミュージシャンと言える歌手もいますが。)
私の印象では、楽器奏者よりも歌手のほうが純音楽的に取り組む姿勢が未熟な気がします。勿論、乱暴に括った経験的一般論です。
だからこそ、中村さんのブログで、ミュージシャンでない歌手の方も音楽を考えるきっかけになればと思います。
問題意識の無い所に進歩はありません。

これからも「考えるヒント」をどんどん書いてください。
他のスレッドですがつまらないコメントのやり取りは時間の浪費ですよ。人間にとって時間は人生そのものです。逆に人生は時間そのものです。自分の持ち時間が終わった時に人生が終わるのですから、ご自分の持ち時間を大切にしてください。
  1. 2011/04/08(金) 05:35:58 |
  2. URL |
  3. Ayu #-
  4. [ 編集]

CHAKAさん、ブログの設定にミスがあり、返信も反映も出来ていなくて申し訳ありませんでした。
せっかくの書き込みなのに。ありがとうございます。
これからも色々よろしくお願い致します。
去年一年間共演出来なかったのが残念でした。
  1. 2011/01/29(土) 00:08:03 |
  2. URL |
  3. mako. #-
  4. [ 編集]

どうも、こんにちは、CHAKAです。歌手は伴奏されてちゃ駄目。伴奏させるぐらいに自立していて、自分の意志が無ければ駄目だと、レッスン希望者には伝えています。そういう感覚を持っている歌手がプロの中にもあまりに少ないからということで、中村真さんとメールのやりとりをしている時に、書いた言葉です。

私のライブを聞いて下されば、私が他の共演者とどのようにブレンドして、お互いに触発しあって音楽しているかがわかって頂けることでしょう。何も偉そうに「こう弾きなさい!」と言っているのとは違いますし、そんな人間カラオケを求めているような歌手では決してありません。

また、私は、色々な(音楽以外のことや、事故なども含めて)ハプニングにとても強い歌手だと思っています。そういう変化を楽しめなければ、ジャズミュージシャンとしては未熟かと思いますので、これからも楽しめる自分でいられるよう努力しています。
  1. 2010/12/12(日) 22:04:18 |
  2. URL |
  3. CHAKA #myAIbtk2
  4. [ 編集]

中村さん

わざわざご返答いただき、恐縮です。

そうですね。
歌手は「歌詞」がありますから、その世界を自分で作らなければなりません。
楽器の方もおそらく、自分なりの曲のイメージを持って演奏されていると思いますが、
歌手は「歌詞」の分だけ違う感性が必要でしょう。
それは勿論、共演する方に自分の歌を通して伝えられなければならないと思います。
共演者に伝わらないのに聞いてる人に伝わるわけがありませんよね。

私がちょっと違和感を感じたのは「伴奏させる」という言葉でした。
言葉上の問題だけだったというのはご返答からよくわかりました。

自分が気持ちよく歌えたときのことを考えてみると、
「伴奏してもらった」んでも「伴奏させた」んでもないんです。

感覚的なことなので、言葉にするとずれるかもしれませんが、
「あ、私のやりたいことに合わせてくれたね」だったり、
「お、ドラムはそうくるか。じゃ、これはどう」だったり。
お互いに呼吸がピッタリ合ったときは鳥肌がたつほど気持ちいいし、
相手の演奏からインスパイアされて、もっと走ることもある。
これこそジャズの醍醐味です。

中村さんが指摘されているような一方通行の意思疎通では絶対に味わえないことで、
そんなことをやっている歌手はホント、もったいないことをしてるなあと思います。

ジャズには基本的に「失敗した演奏」というのはないと思っています。
あるとしたら、本人が「失敗した」と思ったまま終わる演奏かな。
「若手シンガーのメンタリティー」のところで言われている歌手の方は、
止まっちゃった時点で失敗ですよね。
走り出したら、走ったままスキャットでもすればよかったのに。
クラシックでもポップスでもない、「ジャズ」なんだから。

アメリカの一流どころのライブ版CDなんか聞いていると、
ミスしてもそれを逆手にとってカッコよく終わっちゃう。
ハプニングを楽しんでる。
そういう粋なミュージシャンに私はなりたい!

自分のミスをミスとも思っていない人は論外ですけど。



  1. 2010/04/22(木) 11:03:32 |
  2. URL |
  3. 1アマ歌手 #-
  4. [ 編集]

1アマ歌手さん、コメントありがとうございます。
3年前になりますか、このトピックは。何年前のものでもコメント頂いて結構ですよ。これからもどうぞよろしく。
さて、歌と他の楽器との一つ決定的な違いがあります。
それは、原則的にですが、シンガーにはキーを与えてあげないと、歌いだすことが出来ない、という決定的な違いがあります。
それだけが理由ではありませんが、歌と他の楽器との共演とは、違う感性が要求される。
やはり、シンガーに対しては、伴奏する、という感覚はあります。
それは、主従関係のようなものがシンガーとの共演においては全く存在しない訳ではないと思います。

ですが、おっしゃるように一つの演奏を一緒に共演者と作っていく、という感性は重要です。
伴奏させる、というのは、自分の演奏したい方向性を、音楽上のやりとりのみで、指し示すこと、です。
それができないと、無論、一つの演奏を共演者とともに作っていくことは、不可能です。
  1. 2010/04/19(月) 03:51:23 |
  2. URL |
  3. mako. #-
  4. [ 編集]

今ごろ3年前のことにコメントつけていいのかどうか、わからないのですが、
今後の自分の歌の方向性について考えていて、ここに行きあたり、
書き込みたくなりました。

「歌伴」について、ちょっと思うところがあります。
ジャズなのにどうして歌伴という言葉が存在するのか、と。
「トランペット伴」「サックス伴」とは言わないのに、なぜか歌だけ歌伴という。

ジャズの場合、歌はフロント楽器だと私は考えています。
もちろん、歌詞は大事にしなければいけないし、
キーは歌手のキーに合わせてもらわなければなりません。
そこは違います。
だけど、それ以外は同じで、
歌手はフロント楽器としての自覚を持たなければならないと思います。

だから、ジャズ歌手は「伴奏してもらう」のでも「伴奏させる」のでもなく、
他の楽器と一緒に一つの音楽を作り上げるということではないでしょうか。
カーメン・マクレエやダイナ・ワシントンのライブ版CDを聴くと、
そのことを強く感じるんです。



  1. 2010/04/17(土) 10:30:57 |
  2. URL |
  3. 1アマ歌手 #BB/vX.UQ
  4. [ 編集]

まぁ、ピアノ鳴ってないピアノ弾きにグダグダ言われる
ボーカルも悲しいワナ~。自分が見えてない典型的な例がここにある。それよりリズム何とかしないと笑われるよ。ああイカン天性のリズムだね。トレーニングではどうにもならん。
  1. 2007/04/24(火) 01:11:46 |
  2. URL |
  3. 中 #-
  4. [ 編集]

沢口です。

お世話になってます。実は前々から愛読しておりました。

チャカさんの歌はボウヤ時代にオリジナルの歌詞を覚える程聞かせてもらいましたが、あのひとの歌は本当に、歌詞なんか聞き取れなくても、何を歌ってるかが強烈に伝わって来ました。

以上です。
オチがなくてすいません。ただやっぱりチャカさんはそういうボーカリストだよなあ、と思い出したので書き込ませていただきました。
  1. 2007/03/28(水) 00:29:12 |
  2. URL |
  3. 沢口でした。 #-
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2007/03/26(月) 13:14:38 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

きびしいご主張ですが、
きびしく刺さるだけ、真実を付いていると思います。
まだまだできないことだらけですが、
少しずつでも良くなっていきたいので、
胸に刻んでいこうと思いました!

八分音符のことなど、よくわからないこともあるので、機会があったら教えてください。
  1. 2007/03/26(月) 11:02:46 |
  2. URL |
  3. Chikako #-
  4. [ 編集]

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