中村の考え

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オリジナリティーって何?即興演奏って何?

オリジナリティーって、即興て、何?


真の意味でオリジナルであるということは、全くの独自の創作であるということだ。
だが、そんなことは、並大抵の人間に出来ることではない。いや、人間には無理だ。
音楽の神様のみ可能なことなのだ。
それらに最も近いと思われる、バッハやモーツァルトとて、自らの手本となる先達の存在あって成り立っている。



では、音楽におけるオリジナリティーとは何なのか?

それは、異なるジャンルを自らのジャンルに融合することから生まれる。
つまり、応用、なのだ。

わかりやすくいうと、ビバップのフレーズを、モーダルなジャズに置き換えてみたら新しいサウンドが生まれた、とか。

だけど、これなら、所詮はジャズの範疇を越えない。オリジナリティーといえる程のものを生み出すことは出来ない。

例えば、バルトークのリズムのアプローチを、ジャズ奏法に取り入れてみたら、とか。
ハービーハンコックのピアノからは、バルトークの要素が極めて頻繁に見て取れる。
彼はジャズの伝統をふまえながら、そこにバルトーク等の近現代音楽の要素を取り入れることによって、独自のピアニズムを生み出した(勿論、それだけではないが)。
例えば、レッドツェッペリンの音楽から応用することも可能だろう。
もっというと、シャガールの絵のバランス感覚を取り入れてみるとか、もっといえば北海道の風景を応用させてみることも可能だろう。
発明の発想というのは、こういうものらしいね。
異種の物同士を組み合わせることから生まれて来る。
しかしよくあるのは、ジャズのフォーマットでレッドツェッペリンをやりました~っての。
これはいうまでもなく何の応用でもない。


即興とは、その場での創作のこと。
では、比較的即興的な僕のピアノは、その場のインスピレーションで一体何%創作されているか??
多く見積もって3~4%といったところだろう。ウェインショーターでもせいぜい7%ぐらいかと思う。
バッハやモーツァルトクラスの人でも10%を越えることは不可能だろう。
エジソンの言葉同様、99%の、積み重ねと経験から導き出されたものの上に、1%のインスピレーションが、即興演奏を作っているのだ。

であれば、即興とは何ぞや、と思う。

フリージャズは即興か??否。はっきりと否と言える。
山下洋輔さんは素晴らしい音楽家だと、僕は思ってますが、彼のクラスターや、フリーっぽいことは、あれはフリー音楽用のイディオムの羅列だ。
セシルテイラーだろうが、オーネットコールマンだろうが、意地悪くいえば、フリーにはフリーのイディオムがある。

であれば、即興とは何ぞや??

ある人に、ジャズとは即興演奏であると聞くが、What a wonderful worldを歌うルイア-ムストロングは即興演奏なのか?という質問を受けた。
その時、思わず僕の口をついてでた言葉が、おそらくは即興演奏の本質を端的に伝える言葉だと確信している。
僕は、「ええ、サッチモは精神的に即興的ですから」

山下氏もセシル氏もオーネットコールマンも、その精神が即興の息吹に溢れているからこそ、フリージャズをやっても即興なのである。
フリージャズをやるからこそ即興なのではない。
サッチモ、パーカー、バドバウエル等、過去の偉大なジャズミュージシャン達は、即興的にクリエイトして来たが、それよりも、精神が即興の息吹に溢れている。

逆に言えば、絶えず新鮮に演奏することが出来る人が、本当の意味で偉大なミュージシャン足りえるのだろう。
ホロヴィッツ等は、殆どのジャズミュージシャンよりも、即興的だと思う。
しかも、80才の死ぬ間際ですらも、フレッシュな息吹に溢れている。まさに驚嘆すべきことだ。

ところが、大抵の日本の(日本のみならず)若いミュージシャンは、新しいイディオムを組み合わせたものを即興演奏だと思ってる。
所詮、人間は、音楽の神の前ではちっぽけな存在である。
複雑なイディオムを組み合わせて、さあ新しいことをやったぞ、と小賢しいことをしたところで、何一つ新しいものを生み出すことはできない。
最近のジャズが面白くない理由は、こういうところにこそあるのだ。






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  1. 2008/07/01(火) 13:17:50|
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