中村の考え

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

音程感について

音程、といっても、ピッチのことではない。インターバルのことだ。
外声を司る楽器、ほぼ全ての楽器は外声を司りますが、において、最も重要なことは、外声における音程感だ。
音程には12種類ある。
完全一度から長七度まで。完全一度、短二度、長二度、短三度、長三度、完全四度、増四度、完全五度、短六度、長六度、短七度、長七度。
これらの音程を操ってルート音との適度な緊張感と弛緩を作っていくのだ。
ある程度の既成のフレーズは、音程的にも完成された美しい流れを持つものが多い。
そういったものをなぞっている分に於いては、そこまで意識しなくても、インスタントにではあるが、そこそこいい音程の演奏をすることが出来る。
ところが、コード感から外れていくような演奏や、完全無調の演奏や、インプロヴィゼーションの世界に突入したら、そこはなんでもありの世界。音程感を意識出来るかどうかがとても重要になってくる。

音程を三種類に分類してみた。
安定音程、通常音程、緊張音程だ。
安定音程 完全一度、完全四度、完全五度
通常音程 短三度、長三度、短六度、長六度
緊張音程 短二度、長二度、増四度、長短七度

まず最初に避けなければならないのは、安定音程を唐突に演奏の中で出すことだ。
つまり、ルート音に対して安定音程を軸としたフレージングは避けなければならない。
非常に平べったい音楽になってしまう。安定音程は、音楽が安定したときに意味を成す。例えば完全に終わりのシーンであるとか、音楽の中での半終止的な意味合いを持たせたいとき等。それ以外は避けた方がよい音程。
逆に、トップのメロディーを司る楽器の人の音楽のベクトルが、次安定音程を軸としたフレージングを目指しているように感じた時は、ボトムのメロディーを司っている楽器は、その音程の行き先を予測、先回りして通常音程や緊張音程を保つようなラインを構築していく。
ところが、多くのベーシストは、平気で完全8度をぶつけて来たりする。メロディーの行き着く先を予想していない、というよりも、より良い音程をトップの音と構築していく、という概念が欠落している。

僕は趣味レベルでですが、ベースを演奏することがある。その時に、つまらなさを感じる共演者は大概音程が悪い。安定音程を基軸としたメロディー構成をしているのだ。
音程感について、考えてみたこともないプレイヤーは、予想外に多い。

音程感は、フレーズを覚えることよりも遥かに重要なことなのだ。
フレーズを紡ぐというよりは、より良い、よりふさわしく即した音程を構築していく、紡いでいく、といった感覚をもつことが重要なのだ。

そして更に高いレベルのことを言うと、完全1度と完全8度は厳密に言えば違う。
僕の中で音程、というか、音世界は、張り巡らされた蜘蛛の巣のようにその中心からの距離感を持っている。それはペンタトニックとコンビネーションディミニッシュのような秩序的な音の羅列により、模様づけられている。
中心との距離は永遠に変化し続けていく。離れていくことが可能なのだ。15thというテンションは存在する。
そのような音感覚を共有して、即興的に音を紡いでいける共演者は数少ない。
スポンサーサイト
  1. 2012/11/10(土) 13:17:48|
  2. D
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9
<<守り、認めること 例えば、魚の骨を取ってやること | ホーム | 芸術家としての型を持たないこと>>

コメント

Re: 失礼しました


> 音程感を持って奏でる事が大切という今回のご趣旨には非常に納得と同感しております。
>
> 要はやみくもに音出さない、場をみて音程、旋律を奏でる事が中村様のいつものフレーズの美につながっているのですね。
>

そうです、まさにそういうことです。その場で美しい音程を紡いでいく。次の音を想定しながら、また出している音は次の音をサジェストしながら、有機的に前後の関係性を密に保ちつつ美しい音程に於ける緊張と緩和を紡いでいく。そんなイメージです。


> ライブでの素晴らしい演奏の背景にあるお考えが消去論にあるのかという錯覚に陥り、戸惑いを感じてしまっておりました。

僕は必ずしも消去法をとらないかと言うと、そうでもないとは思います。自分の美意識に忠実である、ということは、何かを否定する、せざるを得ない、ということに繋がるからです。
ですが、何かを否定するということは、何かを強く肯定するということのアンチテーゼとなりえます。
極端なことを言うと、否定し、否定し、それでも否定しきれない何か、を美と捉えることが出来るかもしれません。僕はそうは考えていません。基本的に性善主義者です。

> これからも応援してます!

ありがとうございます。
又疑問点等ありましたら、どうぞ!!

  1. 2013/01/29(火) 23:38:45 |
  2. URL |
  3. 中村 真 #-
  4. [ 編集]

失礼しました

コメントをありがとうございました。

音程感を持って奏でる事が大切という今回のご趣旨には非常に納得と同感しております。

要はやみくもに音出さない、場をみて音程、旋律を奏でる事が中村様のいつものフレーズの美につながっているのですね。

ライブでの素晴らしい演奏の背景にあるお考えが消去論にあるのかという錯覚に陥り、戸惑いを感じてしまっておりました。

つまらないコメントで失礼しました。

これからも応援してます!










  1. 2013/01/29(火) 19:35:07 |
  2. URL |
  3. takoyaking #-
  4. [ 編集]

takoyaking さん

全く否定しておりません。
ちゃんと読んでコメントください。
  1. 2013/01/28(月) 23:56:11 |
  2. URL |
  3. mako. #-
  4. [ 編集]

このお考えはオスカーピーターソンやウィントンケリーを完全否定する発言に思えます。
場には場のサウンドがあってしかりと考えます。
  1. 2013/01/28(月) 12:44:23 |
  2. URL |
  3. takoyaking #-
  4. [ 編集]

ご丁寧なお返事大変うれしく思います。ありがとうです。

すごくたくさんのヒントを頂いたので、それで少し色々試してみます。
より楽しくなりそうでうきうきしてます。
特に理論を過去の人との感覚の共有という考え方が一番楽しく進めそうな気がしてきて楽しいです。
今までは、科学的、数学的な骨組みのようなものとしてしか捉えてなかったので・・・
どこに到達するかは分かりませんが色々遊んでみようと思います。

また何かあれば、お尋ねしたいと思いますのでまた遊んでくださいー。
ありがとうございました!
  1. 2013/01/24(木) 21:04:02 |
  2. URL |
  3. 人間マン #-
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます。

>キムサク聞いてみました。すごく大好きでした。
儚く崩れ去るような、、なんというかあったかいけれど青白い感じで、感情的には泣きたくなる気分になりました。ありがとうです。

嬉しい感想です。僕たちも同じような感覚を共有していました。


>感覚を大事にしながら今感じてる音、又はイメージする音が何なのか捉えるのが大事で、理論はその助けをしてくれる。という風に捉えました。
大丈夫ですかね?

そうですね。理論はベートーベンやモーツアルト、チャーリーパーカー等の偉大な音楽家の感覚をミニチュア化し、モデル化したいわば箱庭です。そのバランス感覚を感覚になじませると、自分の表現に於けるデフォルメや、抽象化、アンバランス、をあえて取り入れることが出来ると思います。

>ただ、響き方というか[音色]の部分について全然理論には情報がないので
どう扱えばいいか困ってます。

音色をロジカルに扱うことは困難でしょう。テクニックの範疇に入る部分だと思います。
あと、感覚と。特にピアノという楽器は、音色を美しくする為のテクニック的なメソッドはありません。故に音色は難しいです。音色についても過去に考えを書いております。


>ちょっとずれちゃいましたが、思考で捉えられる物、理論化できるようなものはできるかぎり頭にいれといたほうが便利なんですかね?
それで何かが失われそうな気もしていて、ちょっとビビってますが
お訪ねしたいのは、理論を学ぶとして具体的にはどんなやり方が良いと感じてますか?
これを是非聞いてみたいです。よろしくですー。

まず、音楽を学ぶ上において、便利であるかどうか?はあまり重要ではありません。
例えば、音楽を学び始めて最初の10年は、この努力が正しい方向を向いているのだろうか?解らないと思います。不安に思うこともあると思います。が、無駄な努力というものはありません。もし仮に回り道をしていたとしても、その回り道は、直線で最短距離を行った人には経験し得なかったことなのです。
問題は、到達する速度ではなく、どこに到達するか、です。
それは兎も角。理論を本当に学びたいのであれば、クラシックの和声学を学ぶといいと思います。
ジャズ理論との本質的な違いは、アヴェイラブルノートスケールの概念があるか否か?だけです。
テンション等は、非和声音という解釈で全て出てきます。

  1. 2013/01/21(月) 13:25:40 |
  2. URL |
  3. mako. #-
  4. [ 編集]

きっとお忙しい中、お返事ありがとうです。
どの記事もとても面白く、刺激になっていて楽しいです。

キムサク聞いてみました。すごく大好きでした。
儚く崩れ去るような、、なんというかあったかいけれど青白い感じで、感情的には泣きたくなる気分になりました。ありがとうです。

ここから前回の続きみたいな感じで、、
えーと、
感覚を大事にしながら今感じてる音、又はイメージする音が何なのか捉えるのが大事で、理論はその助けをしてくれる。という風に捉えました。
大丈夫ですかね?

それでなんですけど、
そういう意味で音楽理論を学ぼうとはしているんですが、ケーデンスやらなんやらを。
ただ、響き方というか[音色]の部分について全然理論には情報がないので
どう扱えばいいか困ってます。

以前の記事に、コードブックのようなものはあまり意味ないというような意味の物があったと思いますが、
似た感覚なのかもしれません。

それと、お返事にある[視覚的にみえる]という感覚はすごく自分にもあります。
例えば、バスドラムはだいたい黒っぽく丸く、例えば、ストリングスが伸びるような音楽は流線的な金色がかった線が上の方を漂う、みたいな
ひょっとして光にも周波数があるのでそれと関係してるのかもしれないなあ、なんて思ったりしますが。

ちょっとずれちゃいましたが、思考で捉えられる物、理論化できるようなものはできるかぎり頭にいれといたほうが便利なんですかね?
それで何かが失われそうな気もしていて、ちょっとビビってますが
お訪ねしたいのは、理論を学ぶとして具体的にはどんなやり方が良いと感じてますか?
これを是非聞いてみたいです。よろしくですー。

、、、やっぱり鍵盤ですかね?




  1. 2013/01/20(日) 13:36:36 |
  2. URL |
  3. 人間マン #-
  4. [ 編集]

こんにちは、コメントに気付きませんでした。返信遅くなって申し訳ありません。
質問に答えるのは難しいですね。感覚的なことを言語化するのは難しいです。
感覚として、この音程感はいい感じ、と思える感覚を身につけていく事が重要かと思います。
理論の学習の主な目的はそこにあります。
理論を覚えることにはあまり意味がないのです。又理論から音楽を導き出すことは出来ません。
理論をマスターすることにより、そういった美しい音程感をに対しての感覚を身につけることが出来るようになる。
無論理論をマスターするだけではありません。全ての音楽体験の集積が、正しい音感覚を導き出す要素となるのです。

質問の趣旨とは少しずれているかもしれません。
あくまで感覚的な話ですが、僕は音を視覚的に認識しています。
視角と言っても、山が見えるとか川が見えるとかではなく、グラフ的な感覚であったり、模様的な感覚であるといえます。
あと、色彩的な感覚。例えばハーモニーを作るのに、色んな音の色を足していく、そこでブレンドされた色、といった感じです。

又色々とご質問頂ければと思います。
投稿なさるときには、投稿許可等必要ありませんので、ご自由にどうぞ。
  1. 2013/01/17(木) 23:03:53 |
  2. URL |
  3. mako. #-
  4. [ 編集]

質問疑問

音程はどうやって捉えてますか?

僕は初めての楽器にベースを選んで一年近くになります。
フレーズ練習はした事は無く、知ってる曲だったり流れている曲だったりに混ざって弾いています。

最近やっと自分は音程を骨の響く場所の違いで捉えてる事をしっかり気づきました。
お尻の骨から鼻の上までで捉えてます。

その骨の意識と楽器を一体化させようと慣らしてる感じです。

オクターブ変えてイメージしやすい高さや色にして捉えようとしてたときはめちゃくちゃでした。
今は響きを感じて、色はあまり意識してないです。

まあ、そんなところですが、
中村さんは音程は感覚的にはどういう感じで捉えてるのでしょうか?
プロの人たちの中でのコツなんかあるんでしょうかね?

そんな感じの好奇心に溢れた質問です。
お願いしますー。
  1. 2012/12/29(土) 03:22:27 |
  2. URL |
  3. 一瞬一瞬コードが進行してるように聞こえるタイプの人間 #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://nakamuranokangae.blog55.fc2.com/tb.php/60-d7b4a676
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。