中村の考え

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ピアノについて

ピアノという楽器はとにかく難しいです。

こういう事を書くと、他の楽器の奏者からは反論もあるでしょうけれども、例えば二十歳超えてから楽器を一から始めるとして、最もプロから遠い楽器がピアノである事に異論を挟む人はいないでしょう。


楽器をマスターする上でも困難なのですが、その上、バッキングをしながらソロを取るという、アンサンブル上でも困難な作業を強いられます。
このように作業の煩雑さ故、僕の経験上でですが、周りの演奏を客観的に聴けるようになるまでジャズを始めて5,6年はかかるように思います。(もちろん個人差はあるでしょうけど)

しかしながら他の楽器にない特性として、圧倒的なハーモニーの説得力があるということでしょう。 しかしながらこれはすべての楽器にいえる事でしょうけれども、すべての利点は欠点と紙一重だという事です。

その圧倒的なハーモニーの音圧の故、特に弱音楽器のバッキングの際、容易に相手の音を圧倒してしまう恐れがあります。
例えば,ベースソロのバッキング、ギターとのアンサンブル等。
ピアニストは,それぐらいの音圧によって自らの音を包み込まれた経験に圧倒的に乏しい。
オルガンや、アコーディオンと一緒にやってみるとその事を理解する事が出来ます。


さて,少し技術的な事を書きます。 ピアノを演奏上の技術的な困難は大きく分けると4種類に分けます。
その4つとは
1 各指の独立。
2 各指のストレッチ。
3 親指の転回。
4 脱力のバランス です。

各指の独立については説明の必要はないでしょう。
2の各指のストレッチですが、指と指が2度以上の音程を取るときに,すくなからず指を広げなければなりません。
場合によっては,また指によってはもっとたくさんの音程を広げなければいけないでしょう。 そのための訓練は必要でしょう。

3 一目瞭然ですが、親指は他の指と違う方向についています。
もし、他の指と同じようについていたとしたらすべての文明の構造は変わっていたでしょう。 野球というスポーツは生まれてなかった、というか、ボールが丸くはなかったかもしれません。
それと同様、ピアノという楽器の構造も大きく変わっていたかもしれません。

話は少しそれますが、つまり,人間の体の構造と、文明、文化、芸術は切っても切りはなせるものではありません。
特に,ピアノという合理主義の極地の楽器では、体の構造なしには考えられないでしょう。
そして、その構造上演奏しやすいフレーズはポピュラリティーを得てくる、そしてそうでないフレーズは淘汰される、はオーバーとしてもそういう傾向があるように思います。
僕はレコードをコピーしていてその事に気づきました。
ビバップのフレーズはほぼチャーリーパーカーはじめ管楽器奏者による創作です。 故に,ビバップ創世の頃のピアニストのフレージングには相当な無理があります。
コピーしていて最も困難だったのは,キースジャレットでもオスカーピーターソンでもウィントンケリーでもなく、なんといってもバドパウエルでした。
キースジャレットは聞いていたらとても難しそうですが、しかし、指使いを研究すれば、それほど難しい事はありませんでした。

話は飛躍しましたが、その親指の構造上の違いから、他の指の下を親指がくぐる、または親指の上を他の指が飛び越す、という作業が必要不可欠になってくるのです。
ちなみにその2種類では、親指がくぐる方が遥かに難易度が高いです。
故に、右手はフレーズの上行の方が、左手は下行の方が遥かに難しいです。よく聞いてみるとジャズのフレーズは下行してくるフレーズの方が多いはずですよ。

4 さて4つ目の脱力のバランスですがこれがとても難しいのです。
ピアノに限らず,楽器を演奏する上において脱力はおそらくどの楽器でもテーマになっているでしょう。
しかし、人間は完全に脱力する事は不可能です。いや、ベッドに横になる場合は別ですが、完全に脱力してしまって演奏する事は不可能です。
ですから,脱力のバランスなのですが、簡単にいってしまうと、「指を鍵盤においたときに上から力が加わったときには指が絶対につぶれてしまわないように、しかし,下からの力が加わったときに簡単に鍵盤から指が離れてしまうように力が入っている状態」が脱力しているとき、です。
この力配分を作るのはとても難しいのです。
この力配分を作るためにはまず肩から脱力していなければいけません。
というか、それが出来れば自然に肩は力が抜けます、というか肩が自然な状態に下がります。 そして、椅子の高さも大事です。 人によって手首の位置は様々ですが、だいたいは肘が若干鍵盤の位置に対して少し上方向に角度がつくぐらいの椅子の高さが好ましいと思います。まあこの辺は人それぞれですが。
技術的に非常に難しいピアノですが、その難易度はポイントとして以上の4つに集約されると思います。

だから、どうしたらいいか,はここには書きません。

それらは自分なりにいろいろ考えて練習に取り組む事が大切だと思います。 まあどうしても教えてほしい人は、レッスンにきてください。
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  1. 2006/03/02(木) 01:00:38|
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