中村の考え

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音楽の4要素

音楽の3要素という言葉を良く聞く事があります。

リズム、ハーモニー、メロディーですね。

ここに僕は4要素目として「タッチ」というのを加えたいと思います。
音楽においてタッチは重要です。
特に即興音楽においてはそれがコミュニケーションの手段足り得るほど重要です。
特に、音楽をプリミティブな形に置き換えて、そこでアンサンブルをなしていこうとするならば、場合によってはメロディーの要素よりも重要な意味合いを持つ事が多々あります。


メロディーというか「フレーズ」という言葉にはどうしても「言語的、単語的」という意味合いがつきまとうように思います。

いや、本来はそうであるべきではないのですが。

どんな場合でもプリミティブな感動による裏付けがなければ芸術足り得ないはずですが、ジャズの「フレーズ」の要素を特に抽出した結果、それらを組み合わせる事によって即興演奏風な演奏でアンサンブルを成り立たせる事が可能になってしまっています。

それぐらいジャズはある意味進化してしまったのかもしれませんね。

特にビバップのスタイルで演奏をする人に多い傾向かも知れません。

ともかく僕は今、ジャズミュージックをはじめとする即興音楽を、一旦ゼロから見つめ直したいと思っているのです。
フレーズを組み合わせた結果生まれた即興演奏風の演奏ではなく、本当に即興的な。
その際には、とっかかりになるのはもはやフレーズではありません。
喜怒哀楽をはじめとしたプリミティブな感動です。

ピアノは、88個の叩くところのある打楽器にすぎないと考えてみたり。

情報としてのフレーズを放棄するのです。

断っておきますが、一時のフリージャズのようにそれを放棄する事が目的ではないのです。

意識をプリミティブな感動に持っていく事が目的なのです。
それが叶えば既存のフレーズであったとしてもそれは即興演奏足り得るはずです。

で、そうなったときにとっかかりになるのは、リズム、ハ-モニー(これも既存のコードネームという概念ではなく、垂直方向の音のつながりというイメージですね)、メロディー(これも既存のメロディーのイメージではなく、水平方向の音のつながりというイメージ)、それに僕は新たにタッチという要素が存在するように思えます。

 

ではタッチとは何か?

タッチという言葉にはいろんな要素が含まれています。
例えばアーティキュレーションもその一つでしょう。
また,音色のことをさす場合もあります。
つまるところ僕はイマジネーションの投影だと考えています。
ピアノの音にはもっとたくさんの情報を込める事が出来るのです。
多くの他ジャンルのアーティストとのコラボレーションでは、フレーズそのものよりも、タッチに込められている情報を読み解く事がアンサンブルのとっかかりになる事はとても多いです。
ジャズのフレーズを披露しまくったとしても、それに自らのイマジネーションが投影されていない限り、ジャズの共演者ならわかり合える部分があったとしても、絶対にその共演者には伝わりません。
もっともっと「純音楽的」でないと伝わらないのです。
ですが、ジャズのアンサンブルにおいても本来はそのように純音楽的であるべきだと思うのです。
往々にして多くのジャズミュージシャンはその素敵なフレージングに目を引かれるあまり純音楽的でない場合が多いです。
話はそれますが特にドラマーにそういう傾向があります。
フレージングを操るドラマーいいドラマーはあまりお見受けしないように思います。

 

タッチを微妙に操る事により可能になるアンサンブルもあります。

所詮即興的に繰り広げられるジャズミュージックにおいて、すべてが一致する瞬間はそう多くはありません。
逆にいえばほとんどの場合離れているジャズミュージックにおいて(これは純音楽的なジャズの場合です。
本来ジャズは「合わなくて当たり前,合う奇跡を待つ音楽」といっても過言ではないと思います。)、いかにアンサンブルを交わらすかというと、まあ色々やり方はありますが最終的にはタッチで合わす(合わすというのもいわゆる合わすではないんですけど・・・。ラジオのチューニングを合わすといった感じ。),という手段をとることが往々にあります。

昔、尊敬する関西のピアニストT氏に聞いた話ですが、Tさんはハービーハンコックとロンカーターのデュオを聞いた事があるそうです。
そのときに、ある曲をロンカーターがちょっとあり得ないピッチで出たのだそうです。
ロンカーターはピッチが個性的で有名なベーシストなんですが、そのときにハービーハンコックはロンカーターの出たピッチで出たそうです。
これは現実的には無理な話ですが、イメージをそちら側に集中する事によって可能な事なのです。

実際に僕も最近とあるベーシストと全く同じ経験をしました。
普通に出てしまうと音楽をぶちこわしてしまうと感じた僕は、そのピッチにイメージを固定し、バッキングを出てみたのです。
うまくサウンドする事が出来て自分でもびっくりしましたのですが。
これが僕がそう思い込んでいるだけならなんて事ないのですが、そのときのドラマーと後日その話をしたときに、そのドラマーもそのマジカルな瞬間の事を覚えてました。
勿論、単純にピッチの悪いベーシストとではこういうアンサンブルは出来ません。
そのベーシストにはそういう事をキャッチできるセンサーがあるからこそ可能なアンサンブルなのです。


つまりタッチによりピアノの音程ですらコントロールできる、いや、音程すらもイマジネーションを投影する事によって変化させるように聞かせる事すら可能なのだという事です。
要するにタッチひとつで音を交わらせる事が出来るのです。
嘘や~と思う人もいるでしょう。
しかし、少なくとも中村真はこうやってアンサンブルしているのは事実です。
まあ、まだまだ達人、の域には達してないけどね。
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  1. 2006/03/02(木) 01:02:46|
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